2014年12月13日

がんの知識|費用(2)


利用できる制度「高額療養費制度」

●制度のあらまし

保険適応となる毎月の支払いが、決められた限度額を超えた場合に払い戻される制度です。入院と外来は分けて計算します。まずは、治療に関係するものは全て、必ず領収書やレシートを集めておいて下さい。(この制度以外にも確定申告で税額が控除される物があります。)

患者さんの所得や年齢(70歳以上か、未満か)によっても計算方法が異なります。医療相談窓口やがん相談支援センターで、前述の医療ソーシャルワーカーを紹介して貰って下さい、相談やアドバイスを受ける事に費用は掛かりません。

支払いは、原則として保険適応後の自己負担分(1割〜3割)を、一旦は病院の会計窓口で行わなければなりません。その後に限度額以上の部分が保健機関から払い戻されます。但し70歳以上の患者さんの入院医療費は、高額部分を立て替える事無く限度額までの支払額で済む仕組みにもなっています。

又、経済的に困窮している場合などは、限度額を超える高額部分の一部を貸し付けてくれる制度もあります。しかし、医療ソーシャルワーカーに相談すれば、病院の支払いを分割できたりもしますので、お金の事ばかりに気を取られないでとにかく治療を優先して下さい。

さらに過去連続する12カ月の間に3か月間の高額医療費の適応があれば、4か月目からの限度額が半分程度に引き下げられる事になっています。

●手続き

・職場や市区町村で加入している健康保険(保険者)の窓口に申し出て、適応を受ける為の申請書を貰います。

・医療機関が発行した領収書(保険証を見せて自己負担分を支払った物)を貼り付け、必要事項を記入した申請書を保険者に送ります。※受け取る為の預金口座が必要です。
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2014年12月09日

がんの知識|費用(1)


お金についいて、もう少し具体的に見て行きましょう。

●健康保険の利かない費用があります

がんは治癒、あるいは治療が終了するまでに長い時間の掛かる病気です。がん保険などに加入していれば、現在は比較的早い段階で一時金を受け取れたりもします。しかし、長い目で見れば、最初の数年間の通院治療費でなくなってしまうかも知れません。長期戦を覚悟で、費用の見通しなども立てておくべきでしょう。

診察、手術、薬代の様な基本的な費用の他に、入院中は食事代(自己負担分)や必要な日用品代もお金が掛かります。又、個室を希望すれば差額(病院で異なる)は、全額を自己負担しなければなりません。退院すれば通院費(あなたやご家族の交通費も)やお見舞いのお返しなども考えておく必要があるでしょう。

●混合診療と先進医療

日本の場合、公的な保険が使える医療には制限があります。前述の保険医の資格を取り消された医師の診療所はまちろん、鍼灸院・接骨院・整骨院・整体・あん摩・指圧なども、治療として必要であると言う主治医の意見書などがなければ健康保険が使えません。

新しい薬や技術を使った治療も、公的保険給付の対象外となっています。又、それらの治療を自己負担で行う場合には、同時に受ける標準治療(入院費などの基本的な費用)も、混合診療と呼ばれて保険が利かなくなってしまいます。

但し、厚生労働省が認める「先進医療」だけは別扱いです。同時に受ける標準治療などの部分には保険が適応されます。(先進医療に掛る費用は全額個人負担)

●なぜ同じ医療を公的な病院で受けるのに保険が適応されないのか。

「先進医療」が保険の適応外となっているのには二つの理由があります。一つは開発されたばかりの治療なので投資費用が回収できておらず高額となる事。もう一つは症例が少ない為に、まだ効果があるかないかも断定できない事です。

つまりは先進医療がより優れた治療とは限らないと言う意味です。なおかつ、先進医療を希望する患者さんは、大前提として標準治療を終えていなければなりません。一般的な全ての治療を受けてもダメ、そう言う患者さんが対象となるのです。

少し矛盾がありますね。

大変に高額であるにも関わらず最初の敷居が高く、実際の効果も曖昧で、その
上、他に打つ手のない患者さんしか相手にされないのです。事実、その様な患者さんのご家族が問合せをしても、状態が悪過ぎる事を理由に門前払いされる事も珍しくはありませんでした。成功例を集めたい意図が見え隠れしています。

あくまで「先進医療」とは未承認の高額医療であると理解した上で、あなたの最終的な選択肢に加えるかどうかを検討なさって下さい。

※下記に掲載されていますが、膨大な数に上ります。がん治療以外のものも含まれています。

先進医療を実施している医療機関の一覧」厚生労働省

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2014年12月08日

がんの知識|介護保険(3)


利用できるサービス「施設入所サービス」※短期の宿泊

●短期入所生活介護及び療養介護(ショートステイ)
お部屋に空きがあれば、福祉施設などが積極的に受け入れています。予め期間を区切って入所し、リハビリや介護を受けます。施設によっては病院を退院させられた患者さんの受け皿となっている所もあって、事実上の長期入所を引き受けていたりもしていました。一か月に掛る費用も交渉次第です。

利用できるサービス「他」

●福祉用具貸与
介護用ベッド(上半身を起こしたり、乗り降りの高さを調節できたりします)や車椅子(これもシンプルなものから多機能なものまで、サイズや形もさまざまあります)を1割負担で借りられます。

●特定福祉用具販売
例えば介護ベッドの脇にあれば便利な簡易トイレなどです。その性質上、貸し出しには衛生上の問題があるため購入が前提となります。但し、ご購入時には一定金額の助成金が出ます。入浴用の椅子もこれにあたります。

●住宅改修費の支給
バリアフリー(段差の解消)工事や、廊下・階段・浴室などへの手すりの取り付け、和式のトイレを洋式に変更した場合など、一定額を条件として費用を負担して貰えます。他にも、すべりにくい床材への変更、引き戸への変更など、長期の療養生活に支障のあるものが対象となります。
※この場合も1割負担は必要です。また一定額の上限を超えれば、自己負担しなければなりません。

利用できるサービス「施設入所」

民間の有料老人ホーム(介護保険の適応を受けるサービスとして指定された)に入所して、日常の食事・排泄・入浴の介助や、リハビリなどの介護を受けます。人気の高い施設は相当数の順番待ちがありました。しかし、要介護の必要性やご家庭の事情も考慮してくれますので、ご家族様などがマメに問合せをしていれば早期の入所が可能となる場合があります。

あなたに合ったケアプランを最小限の負担で受けられるように、担当のケアマネージャーさんとよく話し合ってみて下さい。

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