2015年04月11日

がんの知識|がんの手術の知識(4)


病室に戻ったら

がんの部位や広がり方、手術の方法や医師の熟練度によって、患者さんの術後の経過は大きく異なる場合があります。ここでは、あくまでも標準的な術後を前提にお話し致します。

病室に戻った後は経過観察が始まります。創の状態や体温、血圧などを看ていきます。必要であれば採血やレントゲン検査も行われるでしょう。

自由に動けるのなら、なるべく早い段階から歩く事を心掛けて下さい。人間の筋肉は瞬く間に落ちてしまいます。二週間も寝たきりでいたなら、まともに歩けなくなってしまうかも知れません。体を動かす事で血流も上がり、全身の機能の回復も早まるので、医師や看護師の指導の範囲内で進んで挑戦して行きましょう。

食事を摂る事も重要です。もちろん最初は水分の補給から始めて、重湯やおかゆなどへステップアップして行きます。消化器系や咽頭部、食道などを切除した場合には、簡単に食事を摂る事はできません。それでも、最終的に目指すべきは同じなのです。

自身で食事を摂る事が困難な場合、高カロリーな点滴をしたり、小腸の中に栄養を注入したりします。また胃瘻(いろう)と言って、流動食を胃へ直接流し込む方法もあります。

創口からの滲出液が止まり、ドレーンが外されるまでに一週間かかる事もあります。その後に創の状態を診ながら抜糸が行われるでしょう。手術の部位によっては縫合されず、保護カバーだけで被われている事もあります。当然この場合は、抜糸が行われる事もありません。

これも個人差のあるお話ですが、入浴も暫くは出来ません。清潔さを保つ為に、出来る限り体を拭くように心がけましょう。特に敏感肌やアレルギーのある方は、入院前に準備を整えておくべきでしょう。最近は安価で使いやすい入浴の代用品も多く販売されています。どう言う状態が予想されるのか。入院前に担当医などから確認しておくと安心です。

現在、地域を代表するような「がん拠点病院」は、主に手術を中心に受け持っています。その他には、個人の診療所(クリニック)では導入が難しい高価な医療機器を使った検査や、大掛かりな機材による高額な治療を行うと言う訳です。

もう十分にご存知かも知れませんが、手術後はどんどん退院させられてしまいます。

手術の内容や経過にもよりますが、何カ月も入院する事はまず有り得ません。今や国民の2人に1人ががんになる時代なのです。そうしなければ追い付かないのが現状でした。

さらに言えば、病院が受け取る診療報酬の仕組みもそれを助長しています。効率良く稼ぐには、次々に新たな患者を受け入れて行くしかないのです。ベッドの回転率を上げる事が医師たちの間で日常的に話し合われていました。師長クラスの看護師たちも、「こうした方が診療報酬が高い。」「あれを患者に勧めた方が点数が上がる。」などと得意げに話したりもしています。病院が儲けるための知識を徹底的に叩き込まれているのでした。それが、大病院に勤務する看護師たちへの人事考課の基準の一つになっているからです。

ラベル:手術後 病室
posted by 風と空 at 10:11| Comment(0) | TrackBack(0) | がんの手術 | 更新情報をチェックする
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