2015年05月23日

がんの知識|その他のがん薬物療法の知識

「分子標的治療」

従来型の抗がん剤で起こる副作用を回避する為に開発されたのが、がん細胞の特異な遺伝子やタンパク質を押え込む分子標的治療でした。

悪性リンパ腫、白血病、骨髄腫、大腸がん、乳がん、肺がん、肝細胞がん、消化管間質腫瘍、腎細胞がんの治療に使われ始めています。

しかし、全く副作用がないかと言えば、そうではありません。発疹、吐き気、だるさ、寒気、発熱など、薬剤の種類や患者さんの状態によって症状はさまざまですがやはり起こります。ごくまれに重症化して、アレルギー反応に似た症状や、肺炎、皮膚炎、心不全などを引き起こすこともあるのです。

「ホルモン療法」

内分泌療法とも呼ばれています。治療の対象となるのは、前立腺がん、子宮がん、乳がんなどです。がん細胞の成長に体内のホルモン(男性ホルモンや女性ホルモン)が深く関わっている場合に使われる治療法です。

特定のホルモンを分泌する器官を切除したり、そのホルモンを抑える為の別のホルモンを投与したりするのでした。但し、抗がん剤の様にがん細胞を攻撃する直接的な方法ではない為に、ホルモンを抑制する事で充分に転移を防げるような、早期がんの手術後の患者さんなどに限られています。

乳がんの場合では、当初は腹部に皮下注射を行って、その後は経過を診ながら錠剤の服用へと移行していきます。通常は5年間の継続的な治療となります。主な副作用としては「ほてり」や「のぼせ」など、更年期障害に酷似した症状があらわれます。その間は生理も止まり、急な体調不良に悩まされるかも知れません。ひどい場合には絶対に我慢せず、主治医に申し出て、他のホルモン剤に切り替えて貰うべきでしょう。

ホルモン療法中は、ヒステリックに陥ったり、うつ状態になることも考えられます。ご家族様や職場の皆さんの理解と協力が欠かせません。ご自分をコントロールできない事を責めるのではなくて、治療による副作用だからしかたないと素直に受け止めて行く事です。必ず元のあなたに戻れる日が来ますから、無理をせず、出来ることから一つずつ取り組んで行って下さい。

「希死念慮」と言う言葉をご存知でしょうか。自らの死を強く望む事です。しかし、現実を逃れるために死にたいと思う自殺願望とは全く別のものでした。

どう言う事か。

突然に社会から切り離され、経済的にも困窮し、家族や関係者に多大な心労をかけている。そう思う患者さんの抱く無力感の延長線上にある心のありさまでした。自分は生きていてはいけない。生きているべきではないのだと、死にたい理由や気持ちがないのに、自らを死に追いやってしまう考えに支配されるのです。実際に多くのがん患者さんが、この希死念慮に苦しめられていました。

今まで精一杯に頑張って生きて来たのです。今はがんから解放されることだけを考えて下さい。心の苦しみや悲しみを共に分かち合える方と、じっくりお話をされてみるのが最善かも知れません。決してお一人で抱え込まないで下さい。あなたを失いたくないからこそ、多くの皆さんが必死に支えてくれているのです。


      ●あなたの大切な方に「人間ドッグ」を勧めて下さい


posted by 風と空 at 09:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 抗がん剤 | 更新情報をチェックする
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