2014年11月22日

がんの知識|医師と看護師(2)


人生の途中から医師を目指す看護師がいます。

医療の世界において、医師は絶対的な存在でした。「医師とその他大勢」、そう言い換えても過言ではありません。どんなにスキルとキャリアを積み上げても、看護師は医者未満の存在である事を克服する事ができないのです。

聞くにたえない陰口

医師に対してだけではありません。気に入らない患者さんに対しても同じでした。自分たちが「医療者」の一員であると言うプライドと、しょせんは医師に従う以外ないと言うコンプレックスのはざまで堂々巡りを繰り返しているからです。

さまざまな資格を取得している師長(旧:婦長)と呼ばれる看護師さんに多く見られる傾向でした。

もちろん、どんな世界にも不平や不満、対立や確執は存在しているでしょう。看護師だけが異常な訳ではありません。

しかし、そこが命の現場である事を忘れて欲しくはないのです。

明らかに常軌を逸した治療を続ける医師がいました。自らの治療方針に執着して、手術で声と視力を失った若いがん患者の奥様に日々罵声を浴びせていたのです。彼女がその医師の治療に疑いを抱き始めたからでした。

誰にも止められません。

皆も彼女の言い分が正しい事を知っていました。看護師も、薬剤師も、がん相談支援センターの相談員も、泣き崩れるばかりの奥様を前に打つ手が何もなかったのです。

無力感と陰口だけが渦巻いていました。

私には全く理解できません。人の命が、人生がかかっている問題ではないのでしょうか。何の為の資格なのか。何のためのプライドなのか。余命いくばくもない終末期のがん患者さんは、悲しみの淵に沈む奥様の姿をどんな思いで受け止めておられたのでしょう。

理想と現実と言う安易な言葉で断じて良い話ではありません。

何も知らない事がどれほど残酷で恐ろしいのか。せめてもそれを目の当たりにした人間として、真実をお伝えせずにはいられませんでした。どうか、このブログをきっかけに、あなたご自身をどう守れば良いのか理解を深めて行って下さい。

願わくば、医療に携わる方たち全員が、絶対的立場である医師の、はるかに高い場所に「患者さんの命」がある事に一日も早く気付いてくれればと思います。
posted by 風と空 at 10:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 病院 | 更新情報をチェックする

2014年11月21日

がんの知識|医師と看護師(1)


ほんの少し遠回りとなりますが、実際に私の見ていた「医師」と「看護師」についてお話ししておきたいと思います。後々、どうしてこの段階でそれを書いたのかも、皆さんにはご納得頂けると考えます。暫くは寛容にお付き合い下さい。

抜群の記憶力。

少なくとも国内を代表する大学の医学部に合格される方たちが、他の同世代の若者とは比較にならない「記憶力」に恵まれているのは確かなようです。どんなに青春と睡眠を犠牲にして努力してみても、記憶力において圧倒的な差があれば今の入試制度で打ち勝つ事はできません。世界で活躍するアスリートの素質を持って生まれて来た方たちと同じで、ある特化した才能がたまたま「記憶力」だったと言う羨ましい存在と言えるのではないでしょうか。

それでも頭脳明晰と呼べる医者は少ない。

しかし、その卓越した記憶力を持つ医師たちも、良く眺めて見れば頭脳明晰なのは限られた数にしか過ぎません。やはり大半が青春と睡眠を犠牲にして、一心不乱に努力を積み重ねて来たからなのでしょう。人間としての素養が著しく欠落している医師の多さに驚かされてしまいました。「頭が良い。」と言う表現は、全く彼らにはあてはまりません。

医師免許さえ取得すれば、後は身分と収入が付いて来る。

私のつたない表現は誤解を生みやすいと自戒しています。世の中には崇高な使命感と高い志を持って、日々の研鑽を怠る事なく、ひたすら患者やその家族の為に身命を賭して頑張っている医師たちが無数におられるに違いありません。

ただ残念ながら、私自身がそう思える医師に、ほとんど巡り合えていないだけなのです。

医療の世界が日進月歩であるのは本当で、新しい技術や薬が次々に開発されている事は否めません。医者たちが多くの事を記憶し続けなければならないのも確かなのです。

国民の二人に一人ががんになる時代の中で、このケタ外れのビッグビジネスが日本の医療界を潤しているからでしょう。先進医療と言う名で大金をかき集めながら、小出しに小出しに技術革新が行われて来たのでした。

すみません。話が少しメンドウになってしまいましたね。

つまりはこう言う事です。がんの治療はいまだに決定打がありません。それに対して、効果が不確かな先進医療ばかりが増え続けているのです。頭脳がそれほど明晰ではない多くの医師たちが、「覚え切れない」のが現実の状態でした。追い付かないのです。飲んだり食べたり遊んだり、病院を離れた医師たちも私たちの日常と変わりません。標準医療以外に挑戦するリスクの問題もありました。

一体、安穏とした生涯を保証されている彼らのうちの何人が、崇高な使命感と高い志を持って取り組んでおられるのでしょうか。

患者さんを「様」と読んだから付け上がらせてしまった。そんなレベルの話を得意げに語る医師に、それでも私たちは一つしかない己が身を任せなければならないのです。
タグ:記憶力 医師
posted by 風と空 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 病院 | 更新情報をチェックする

2014年11月20日

がんの知識|患者会


同じがん種の患者さんたちのつどいです。

こちらは主に現在も闘病中であるがん患者さんたちが、自ら運営している同志の会と考えて下さい。インターネットで検索してみると、一つのがん種に対して大変多くの患者会が存在している事が分かります。

治療中の方たちが中心となっているだけに、目的とするところや運営方法も多種多様に枝分かれしているのが現状です。当初は「学び合い」「語り合い」「助け合い」の場であったものが、会が膨張するに従って社会的な存在意義まで模索するようになり、行政に対して患者の地位向上を求める、統率された組織的な団体さえも生まれて来ました。

平たく言えば数の論理です。お一人お一人の患者さんの立場は弱くても、一定の数を持つまでになれば、次第に存在感も影響力も増して行くからです。しかし、それは裏を返せば、さまざまな方たちのさまざまな思惑がからみ合う事であって、純粋な救いを求めて扉を叩こうとする患者さんから見れば、大きな違和感を覚えざるを得ないと言えるでしょう。

全国的に知名度の高い患者会ほど、おちいりやすい落とし穴かも知れません。

従って、ご自分に合った患者会を見付けるのはなかなかに難しい作業と言えます。今のあなたのお気持ちを、必ずしも適切に受け止めて貰えるとは限らないのです。それなりの年会費を納めなくてはならない会もありますので、まずは活動内容や目的を良く確かめて、何度か見学を重ねた上で「数」にされないよう判断される方が良いと思われます。

又、皆さんの誤解を招いたかも知れませんね。

あなたに合った患者会と出会う事ができたなら、これほど心強く感じる事がないのも事実なのです。ただ、慎重に選んで頂きたい。それを率直にお伝えしたつもりです。孤独な治療の支えとなるべき筈の患者会が、まさかにあなたの心の負担となるような事があってはなりません。

この点に関しては、必ずしもがん相談支援センターが中立の立場であるとは言えませんでした。各病院には、それぞれが後押しする患者会があるからです。

慌てる必要はありません。じっくりと個々の持つ長短の比較をなさってみて下さい。

posted by 風と空 at 07:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 病院 | 更新情報をチェックする
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