2014年11月16日

がんの知識|治療を知る(2)


治療について担当医と話す際の、いくつかの要点をまとめてみました。

●その治療を受ける事によってどんな結果が得られるのか。完治できるのか。あるいはどの程度の抑制効果が期待できるのか。

●副作用はあるのか。それはどの程度のものなのか。後遺症が残るのか。残るのであれば、どの程度のものがいつ頃まで続く見込みなのか。又、その副作用や後遺症を抑える事はできるのか。

●再発の可能性があるのか。どれくらいの確率なのか。

●他に治療法はないのか。あるとしたら、なぜそれを勧めないのか。どんなリスクがあるのか。

これも誤解を覚悟で申し上げなければなりませんが、担当医が手術以外の話を全くされない場合は用心すべきかも知れません。

医者は手術をしたがります。

既にお話した通り、数をこなしている医師は、自然とオペ(手術)の技術も向上して行きます。あなたの担当医の中に、早く上達したいと考える心理が存在しても不思議ではありません。若い医師などが典型的な例でした。今までに切った事のない部位であればなおさらです。志の低い医師が患者さんを所有物と捉えるのと同じ様に、もしかしたら、、あなたの担当医も手術を「数」として考えているかも知れません。

手術を受ける事によって、体の器官の一部を失い、機能に障害をきたす事が起こります。手術以外の選択肢(抗がん剤や放射線)があるなら、あなたはそれを望むかも知れないのです。

どんな治療にも効果の裏側にはリスクが付きまといます。できる限りの正しい情報を集めて、ご家族様ともよく話し合って決めていくべきです。
タグ:手術 選択肢
posted by 風と空 at 12:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 病院 | 更新情報をチェックする

2014年11月15日

がんの知識|治療を知る(1)


あなた自身のがんの状態をきちんと知っておく事が大切です。

とても詳しくご存知の方もいらっしゃいました。でも、多くの方がご自分のがんの状態を良く理解されていません。がんだと言われた衝撃が大き過ぎて、医師の話す内容をリアルに受け止める事が出来ないのです。

「まずはがんを叩きましょう!」

私の妻も、手術までの流れを説明する看護師からそう言われました。手渡された入院の手引きの補足も上の空で、私たち夫婦はまるで他人事のように聞いていたのです。

「発見が早かったから良かったね。」

自宅に辿り着いてからも、小学四年生の娘との夕食も、昨日と変わらぬありきたりな日常をこなして行きました。床に就く時でさえ、命に別状がない事が幸運だったと、互いに強調し合っていたのです。

でも、その翌日から妻の涙が止まらなくなってしまいました。始まりは「やっぱり全部取るのかな…。」、そう彼女がぽつりとつぶやいた時です。認めたくない悲しみの現実が、いきなり襲い掛かって来たのでした。

私には慰める言葉も見付けられません。

がんと言う病気と無縁な人生であると、どこかで思っていたのでしょう。何一つとして客観的に判断出来る知識を持ってはいませんでした。そこにあるのはただ、漠然とした恐怖と、乳房を失う妻の大きくなる喪失感ばかりです。彼女は、自分が女性ではなくなってしまうかも知れない。そんな強迫観念にさえかられていたのでした。

インターネットを片っ端から調べて行きました。でも、良く分かりません。闇雲に検索しても、悪い情報や極端な体験談ばかりに目が行って、空恐ろしくなって行くだけでした。

妻のがんが本当はどんな状態であったのか。結局のところは、乳房を切除すると言う言葉に思考が停止して、診断の際に聞かされた肝心な事は、断片的な記憶しか残っていなかったのです。

医師を信じる以外はない。

職場の上司がツテを頼って、知人の医師に推薦して頂いた乳腺の専門医でもありました。私たちは次第に「知る」事から遠ざかって行ったのです。その後は誰かに相談する事も無く、セカンドオピニオンも受けませんでした。決められたままで受け入れて行こう。私たち夫婦は、暗黙の内にそう言い聞かせてしまっていたのでした。

さまざまな検査の結果も、難しい専門用語も、目や耳を塞ぎたくなる様な治療の内容も、長い人生の中の一瞬の時間の物にしか過ぎません。

後々までも心の重荷となるような後悔を残さない為に、少なくとも、これから受ける治療が最善なのだと言う確信を得ておかなければなりません。

ここだけは通り過ぎないで下さい。

まずは、あなたのがんの状態を、正しく知る事から始めて行きましょう。
タグ:知る 治療
posted by 風と空 at 07:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 病院 | 更新情報をチェックする

2014年11月14日

がんの知識|担当医に聞いておくべき事


いかがですか。

あなたは決して一人ではない事を、少しだけご理解頂けたでしょうか。そうなのです。何よりもまず、ご自身を取り戻して頂く事が肝心なのです。相談できる場所、専門家は揃っていました。治療以外の部分で、あなたがいきなり窮地に追い込まれる心配はありません。

あなたのご趣味は何ですか。

私はこうして物を書く事が好きです。映画鑑賞も好きでした。英会話なんかも習い始めたりしています。音楽を聴いたり、美味しい料理を食べたり。お酒も大好きです。

何をしても、がんである事に変わりはありません。でも、何もしなくてもがんは消え去ってはくれないのです。あなたの人生の大切な時間を、がんごときに奪われてはいけません。

もう一歩前へ。あなたのペースで進んでみて下さい。

主治医に何を聞けば良いのか分からない。がん相談支援センターを訪れる方の多くが、口を揃えておっしゃる事の一つでした。心を落ち着かせる事が出来たなら、今度は心を整理する事にも取り組んでみましょう。

◇あなたにできたがんの正式な名前。

◇主治医ががんだと判断した検査の内容。

◇間違いなくがんなのか。確定した診断結果なのか。

◇がんのある場所、大きさ、悪性度(顔つきが良い、悪いなどとも言います)、転移の可能性。

◇あなたが受ける治療の具体的な内容。又、担当医がそれを勧める理由。
 例)手術、抗がん剤、ホルモン療法、放射線治療など。

◇担当医が勧める治療法以外にどんなものがあるのか。又、それを受ける事は可能なのか。

◇入院(手術)前、退院後の日常生活に支障はないのか。
 例}仕事、家事、育児、趣味など。

◇入院(手術)前、退院後に気を付けなければならない事はあるのか。
 例)飲食(サプリも)、運動(リハビリも)、睡眠、入浴など。

今はまだ、不安定な状態で記憶に頼るべきではありません。お聞きになりたい事を箇条書きにして持参し、診察の時にもその場でメモをお取りになるべきです。何らのご遠慮もいりません。付添いの方がおられるなら、代わりにお願いすればよりご安心できますね。
タグ:メモ 治療
posted by 風と空 at 08:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 病院 | 更新情報をチェックする
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