2014年12月01日

がんの知識|在宅での療養(2)


◇在宅療養支援診療所

一般の病院とはシステムや料金が異なります。在宅で療養される患者さんを支援する為の診療所です。24時間体制で365日対応して貰えます。必要であれば、訪問看護や往診(訪問診療)も行っていました。

さまざまな医療機関や訪問看護ステーションとも連携してくれます。介護保険の適応対象者であればケアマネージャーとも連絡を取り合っていました。そうして、より安心な療養生活の態勢を整えてくれるのです。

例えば、療養中にご自宅で容態が急変した場合、病院側との間に入って、治療法の相談や入院の手配なども行っていました。

◇訪問看護ステーション

最近、急速に需要が伸びています。終末期のがん患者さんに限らず、通院が困難な方を対象としています。がん相談支援センターや病院の医師などに紹介して貰えば無難ですね。

看護師または准看護師がご自宅に伺います。

医師の指導に基ずく診療の補助
健康状態のチェック(血圧、体温など)
タンの吸引
褥瘡(床ずれ)の処理
入浴介助
体の清拭(体をふく)
健康相談

などを行います。

◇在宅ホスピス

ご自宅への訪問による緩和ケアです。

鎮痛薬や医療用麻薬によって、がん独特な痛みを和らげてくれます。体の向きを少し変えるだけで、あなたの息苦しさも大きく改善されるでしょう。こちらは医師の診察や医療行為も行われますので、食欲不振などで栄養点滴が必要な場合などは看護師が直ぐに対応してくれます。

終末期の場合、ご自分がどこで最期を迎えたいかは、ご家族ともよく話し合って意思表示しておかなければなりません。この他にも地域包括支援センターや、お住まいの市区町村の相談窓口をお訪ねになってみるのも新たな情報への近道です。

あなたやご家族に合った療養の仕方を探しましょう。

posted by 風と空 at 19:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 療養 | 更新情報をチェックする

2014年11月28日

がんの知識|在宅での療養(1)


ご家族の負担を軽減する。

引き合いに出すのは軽率に思われるかも知れませんが、大震災などの天変地異が起こるたびに日本人の我慢強さが強調される事には違和感を覚えます。本当に援助を必要とされている被災者の皆さんの声を、感動的な美談ばかりを並べる事で、知らぬ間に封殺している気がしてなりません。

それぞれのご家庭に、それぞれの抱えるご事情がある筈なのです。

声を上げる事をためらうべきではありません。人に助けを求める事に羞恥心を感じるべきではないのです。恵まれた富裕層のご家庭であっても、がん患者さんの療養を支えるとなれば心の負担は計り知れません。ましてや経済的に厳しい状況下のご家族様であれば、在宅で看て行く事自体に無理があるのではないでしょうか。

がん相談支援センターを訪れるご家族様の中には、にわかには信じ難い在宅介護を強いられている方が大勢おられました。壮絶な痛みを伴う終末期の患者さんであれば尚の事です。介護されている方が口を揃えて言われていたのは、自分が背負うしかない、と言う四面楚歌のむごい現実ばかりでした。

ご家族だけで面倒を見る事が理想の姿では決してありません。

どんな制度やサポートも、それだけで全てが解決する筈もないのです。しかし、小さな物をひとつひとつ積み重ねて行けば、あなたやご家族様の負担が大きく軽減されるかも知れません。「どうせ…。」と「きっと…。」が違う様に、何とかならないだろうかと声を上げる事が大事なのです。あなたが悲嘆に暮れて打ちひしがれているだけでは、得るべき情報が向こうから勝手にやって来る事もありません。ただ闇雲に一人で抱え込む道をご家族の方に選択させないで下さい。
ラベル:療養 在宅
posted by 風と空 at 21:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 療養 | 更新情報をチェックする

2014年11月26日

がんの知識|病診連携


総合病院と診療所の役割分担です。

診療所とは、ベッドが20床に満たない医療施設を言います。お近くにある○○医院や○○クリニックですね。両者は今、持ちつ持たれつの関係にあるのです。

皆さんの地域でも思い当たるのではないでしょうか。

中小の総合病院の統廃合がどんどん進んで、少し離れた郊外などに大病院が出現している筈です。もちろん国の施策によるものですが、明らかにベッドの数が減少してしまいました。

それを補う為に始められたのが、地域連携クリティカルパスの制度です。前述のがん診療連携拠点病院(大型の総合病院)と地域の診療所などが共同でがん患者さんを診るのです。

がん患者さんの大きな特徴の一つに、非常に長い期間の治療が必要な事が挙げられます。私のいた総合病院のベッドも、常に2割以上ががん患者さんでした。

手術の後遺症やその後の治療の副作用が軽減された事も大きな要因です。今は手術の翌日からでも歩き回れる時代になりました。

地域の核となる総合病院は主に手術や特殊な治療のみを受け持って、それ以外の患者さんはとにかく在宅で療養させようとなった訳です。治療の為の通院先も、自宅に近い診療所と予め決められています。紹介する側にも、紹介される側にも、診療報酬などが上乗せされるメリットがありました。

こうしなければ成り立たない国の財政の問題があるのは確かです。

しかし、その場当たり的な施策のお陰で、終末期にある多くのがん患者さんが苦しんでおられるのも事実でした。在宅で看護しなければならないご家族様の負担も計り知れません。いえ、病院を追い出されるのはがん患者さんばかりではないのです。近年の悲惨な老老介護や、徘徊する痴呆老人の事故の多発も招いて来ました。

こんな制度になってしまっている事を、誰もが知らないままにがんを宣告されるのです。

ラベル:連携 診療所
posted by 風と空 at 12:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 療養 | 更新情報をチェックする
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